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ミゲルくんとは何を話す?エステー特命宣伝部長が語る「言葉が通じない外国人と仲良くなる方法」4つ

ミゲルくんの立て看板と鹿毛康司さん/エステー本社

ミゲルくんの立て看板と鹿毛康司さん/エステー本社

言葉がなくても人類は分かり合える…言うは易しですが、やはり母語が異なる相手との意思疎通は簡単ではありません。

エステーのCMで一躍有名になったポルトガル人の少年「ミゲルくん」も、実は日本語をほとんど話せません。

しかし、彼を見守ってきたエステーの特命宣伝部長・鹿毛康司さん(57)は「日本のパパ」と呼ばれるほど、親しい関係を築いています。

鹿毛さんは以前【エステー特命宣伝部長が語る芸能人と会った時に「こいつ、分かってるな」と思わせる4カ条】で熱く語ってくれました。

ミゲルくんとは「めちゃくちゃ仲が良いんですよ」と笑う鹿毛さん。19歳となったミゲルくんの最新CMの公開を機に、言葉が通じない外国人と親しくなる方法を語ってもらいました。

1、親しき仲でも仕事では通訳を

ミゲルは芸能人扱いしていません。私はミゲルの日本の父だと思っていますし、ミゲルもそう思ってくれています。

この前の来日した時は、ポルトガルのお父さんの都合が悪くてミゲル1人で来ることになりまして。実はミゲルとちょっと喧嘩をしました。

いわゆる大人の事情についてなんですが、2人とも片言の英語で会話していたから、もう意思疎通ができているのか分からない。でもね、ミゲルも大人になった。ちゃんと仲直りしましたよ!

みんなに言いたいのは、言葉が通じない外国人とビジネスの話をする時は通訳を入れたほうがいい。そっちほうが仲良くなれる。日常会話はいいけど、ちゃんとした時はやっぱり通訳を入れたほうがいいね。

2018年のCM撮影時のミゲルくん(提供:エステー)

2018年のCM撮影時の鹿毛さんとミゲルくん(提供:エステー)

2、一緒に試練を乗り越える

ミゲルが日本で有名になった頃、六本木で一緒に食事をしていると隣の席にすごくきれいなお姉さんたちがいるわけです。

私はミゲルに言いました。『ミゲル、お姉さま方にご挨拶してきなさい』と。外国人と仲良くなるには腹を割ることが重要ですね。

「コージ、僕はシャイだ!」とか言うけど、お姉さんたちのところに連れて行ったわけです。

「あ、消臭力の子だ!」と一緒に写真を撮れるわけです。結局ミゲルばっかり人気で、私は撮れませんでしたけどね(笑)

でも、試練を乗り越えてミゲルとは一気に仲良くなりましたね。

2011年のCM撮影時のミゲルくん(提供:エステー)

2011年のCM撮影時のミゲルくん(提供:エステー)

3、やられたらやり返す

ミゲルは食事をするとき、必ずコーラを飲んでいるんです。

だから、前にミゲルがトイレ行った隙にコーラにしょうゆを入れてやりました。「う、コージ!コーラが!」となります。

彼は成長しましたね。僕がトイレに行った後に、僕のビールに砂糖いっぱい入れてましたね、かき混ぜて。

そうやって試練を与え、一緒に乗り越えてきたわけです。今もいたずらすると、10倍ぐらいやり返してきます。

ドヤ顔の鹿毛康司さん/エステー本社

ドヤ顔の鹿毛康司さん/エステー本社

4、目と目で会話する

ミゲルはポルトガルでは歌手をやっているんですが、現地のライブに呼んでもらった時、最後のほうにステージに上がってと言われて。3年前に僕が作詞した日本語の曲の演奏が始まって、何百人のお客さんたちが拍手をするわけです。

ミゲルがマイクを渡してきて「歌おう」と。しかし、もう3年経っています。僕は、歌詞を忘れていました。

そこでミゲルに近寄って目をみつめて心の中で「歌詞を教えろ」と迫りました。

すると、ミゲルはすんごく口を大きく開けて歌ってくれるんですね。心が通じたんです。

お客さんから見たらずっと見つめ合っているわけですが、言葉が分からない外国人と仲良くなるには目と目で会話するってことが大切ですよね。

2018年の春の訪れとともに、彼は再びエステーのCMで伸び伸びと歌声を披露しています。

冒頭の「ミゲルです。19歳になりました!」という親戚の子のようなあいさつが印象的です。

たしかに、しっかり視聴者の目を見つめるミゲルくんにはどことなく親しみを感じてしまいます。

言葉が通じても心が通わぬ相手

ミゲルくんとのきずなを深める一方、鹿毛さんには言葉が通じるのに「心が通じ合えない人がいる」といいます。

たびたびエステーのCMに出演する歌手で女優の高橋愛さんです。

高橋愛さんを見つめる鹿毛康司さん/エステー本社

高橋愛さんを見つめる鹿毛康司さん/エステー本社

愛ちゃんに声を掛けても、軽くあしらわれます。いつも主婦やおばあちゃんの役ばっかりなのが悪いのかなって。

愛ちゃんは結婚しているんだけど、だって俺さ「かげこうじ」よ。愛ちゃんの旦那さん「あべこうじ」よ。そんなに変わらないじゃん!

なのに、何でこうも対応の仕方が違うんだろうね…。言葉が通じても心が通じないこともあるんです…。

一見ふざけているように見える鹿毛さんですが、2年前に語った「芸能人扱いをしない」姿勢は今でも変わらないと断言します。

あくまでビジネスとして一線を引きつつ、仕事仲間として親しい仲であり続ける。この適度な距離感を保てるのが、第一線で活躍を続けられる鹿毛さんの才能なのかもしれません。

鹿毛康司さん/エステー本社

鹿毛康司さん/エステー本社

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Text by 漆舘卓海

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