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「お客様に心底くつろいでもらいたい」ドトールが店内BGMにものすごくこだわるワケ

都内のドトールコーヒー(資料写真、2018年6月撮影)

都内のドトールコーヒー(資料写真、2018年6月撮影)

Twitter上で、大手カフェチェーン「ドトールコーヒー」が店内で流すBGMについて話題になっています。

株式会社ドトールコーヒー(本社・東京都渋谷区)に、お店の音楽への強いこだわりについて取材しました。

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Twitterで拡散し1万いいね!

ドトールコーヒーの大ファンであるというTwitterユーザーが5月30日、BGMについて本社に問い合せたところ、温かいメッセージを添えて「時間帯別の全曲プレイリストを送ってくれた」とつぶやきました。

同社の懇切丁寧な対応は、瞬く間に拡散され、5日間ほどで1万4000件を超える「いいね!」を集めています。

空間との調和を重視

さて、話題の店内BGMは、どのように選曲されているのでしょうか。

ドトールコーヒー本社に確認しました。

選曲については、(音楽配信事業者の)USENさまの社内にドトール担当の方がおり、空間づくりへのこだわりを共有したうえで時間帯ごとにご提案していただいています。

リストは、約3週間で更新しています。

基本的に、くつろぐ客を現実に引き戻すかもしれない流行の曲は流さないそう。朝、昼、夜と時間帯に合わせて、騒がしくなく、かといって寂し過ぎない雰囲気になるよう音楽を厳選しているといいます。

たとえば、5月23日~6月12日の夜(19~21時)には、A.O.R.サウンドをテーマに次の30曲を流していました。

提供:ドトールコーヒー

提供:ドトールコーヒー

お客様に心底くつろいでもらいたい

BGMへのこだわりは、数年前から取り組むリブランディング(企業ブランドの再構築)の一環。

都市部や地方を問わず、全国の店舗でまったく同じものが流れています。

お客様に心底くつろいでもらいたいがゆえのドトールの空間づくりに対するこだわり(人間工学に基づいたイス・テーブル設計、読書にも快適で食事がおいしく見える照明、快適な空調システム、立地や客層に合わせたインテリアデザインなど…)の中で、カフェにおけるBGMを究めようと、スピーカーの選定から店内における配置、角度などを検証しました。

どの客席からも快適で、耳障りのよい音で、会話のじゃまをしない音量になるように。オリジナル選曲もそのひとつの取り組みです。

都内のドトールコーヒー(2018年6月撮影)

都内のドトールコーヒー(2018年6月撮影)

目に見えない業務に着目、担当者は恐縮

今回、Twitter上でBGMが注目を集めたことについて、次のように話します。

コーヒーだけでなく、目に見えないこだわりにも着目していただき大変光栄です。

担当者としては通常業務の対応がこんなにも話題になり、恐縮すると同時に励みにもなっているようです。

現時点で今後、他のチェーン店のように流行曲の導入やラジオ番組の放送といった新たな企画の予定はないといいます。

多くのカフェチェーン店がひしめく中で、3年連続で顧客満足度1位に輝くドトールコーヒー。来店者が真にくつろげる仕掛けが、しっかり施されていました。

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Text by 漆舘たくみ

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