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JR原宿駅、東京五輪後に解体し耐火材料で再現へ。新駅舎は3月21日から供用開始

JR原宿駅=資料写真、Adobe Stock

JR原宿駅=資料写真、Adobe Stock

JR東日本は11月19日、東京都渋谷区の山手線・原宿駅について、2020年3月21日(土)始発から新しい駅舎・ホームの供用を始めると発表した。

駅舎の拡張で、大量の旅客の受け入れ体制を整える。

レトロな外観が特徴的な現在の駅舎は、同年夏の東京オリンピック・パラリンピック後に解体。地域の耐火基準に適した材料を用いて、意匠を再現して建て替えるという。

都内最古の木造駅舎。保存を求める声も

原宿駅は、山手線では渋谷駅と代々木駅の間に位置する。

現在の駅舎は2代目で、大正13年(1924年)に竣工した。尖塔がそびえるイギリス風デザインの2階建て、東京都内に現存する木造の駅としては最古である。

1945年の米軍空襲時には計10発もの焼夷弾を受けたが、すべてが不発で奇跡的に焼失を免れた伝説を持つ。

JR東日本は2016年6月、東京五輪の競技会場周辺にある千駄ケ谷駅・信濃町駅とあわせて改良工事を行うことを発表した。

長い歴史を有する現駅舎の扱いは未定だったため、保存を求める声があがっていた。

JR原宿駅=資料写真、Adobe Stock

JR原宿駅=資料写真、Adobe Stock

一方で原宿駅周辺には明治神宮をはじめ、若者が集まる竹下通りや表参道など戦後に発展した人気観光スポットが集中。

ホームやコンコースが狭い小さな駅舎ではたびたび大混雑が発生し、長蛇の列が建物外に飛び出していた。五輪の開催決定を受け、安全対策は喫緊の課題であった。

新駅舎は大幅拡張、出入口も2方向に

発表によると、新しい駅舎は現駅舎の神宮橋側の線路・ホーム上に2層の駅舎を新設する。

コンコースは約3倍、トイレは約2倍の広さに拡張。表参道改札には2通路を増設し、さらに駅出入口を2方向(表参道方面と明治神宮方面)に設ける。

これまでの臨時ホームを転用して山手線外回り専用ホームを新設するほか、24人乗りエレベーターを各出入口と新ホームに計3基を設置する。

1階にはコンビニエンスストア、2階にはカフェが入居する予定だ。

新しい原宿駅の構内図 出典元:JR東日本プレスリリース

新しい原宿駅の構内図 出典元:JR東日本プレスリリース

新しい原宿駅のイメージ 出典元:JR東日本プレスリリース

新しい原宿駅のイメージ 出典元:JR東日本プレスリリース

改良工事に伴い、年末年始(2019年12月31日~2020年1月5日)には、工事中のホームに仮設通路をつくって降車専用の臨時改札を設ける。また、前回同様に既存の臨時ホームの使用は取りやめる。

JR東日本は明治神宮へ参拝者に、社殿までの距離がほぼ変わらない代々木駅の利用を呼び掛けている。

趣ある駅舎の解体は極めて寂しいが、意匠の再現は朗報だ。公共交通機関として機能的に生まれ変わる新・原宿駅に期待したい。

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Text by 漆舘たくみ

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