シェア

【感謝】ツイッターがきっかけで、本を出すことになった話

kkng_eye0323

2月末に本を出しました

このコラムの読者の方はご存知だと思いますが、先月の末に『侵略!外来いきもの図鑑 -もてあそばれた者たちの逆襲-』(パルコ出版)という本を出しました。

31_01

gairai_kkng_1

アライグマはもちろん、ブラックバス、ブルーギル、アリゲーターガー、カミツキガメ、アカヒアリなどなど、外来種たちが、なぜ今この日本で王国を築いているのかその経緯と習性を、マンガとイラストでたっぷり紹介する一冊です。総ルビなので小学生でも読めます。

gairai_kkng_2

31_02

で、

急にこんな本を出したらどうなるかと言うと、

どうやって話が来たの?ってメッチャ聞かれる

知人、友人にメッチャ聞かれます。当然です。僕が逆の立場でも間違いなく聞きます。雑誌で連載やってたわけでもないのに、いきなり本出すって知ったら興味津々です。当事者から話を聞けるチャンスもそんなにありません。

31_03

というわけで今回、たまたま自分が当事者になったので前回チャラっと流したラストレーターが急に外来種のイラスト本を出すことになった経緯をお話します。

何とかあやかりたいと思っていた

世の中何がきっかけになるかわからないものです。例えばそう、

ツイッターがきっかけで本を出すことになったりすることもあります。

まぁ最近はそういう話も珍しくないです。個人がツイッターで定期的にUPしていた4コマやイラスト付きのツイートがバズって、そこに目をつけた出版社がそれらをまとめて本にする。本屋さんに行くとWebがキッカケで本になったコーナーが設けられてたりします。

31_04

 

ぶっちゃけ、どうにかあやかれないものかと眺めてました。しかし、連載しているものは

・IRORIOさんのこのコラム『ウラケンの聞き流シンパシー

・四コマ映画(https://4koma-eiga.jp/fourcell2/user_detail_serial.htm?id=2286445

・FLIMAGA(https://filmaga.filmarks.com/writers/131

の計3本です。

MCU_mapWide_low

bfbl_blog

本にして欲しいという方もいらっしゃいますが、映画ネタは権利関係とか色々面倒そうなので正直望み薄です。

日常的にエッセイ漫画的なものをツイートしようかとも考えトライしましたが、どうにも本業(CMの企画コンテ、Web広告系のイラスト)と連載(連載3本で隔週更新の為、締め切りが月に6回やってくる)が手一杯で、なかなか継続的にUPできないでいました。(↑言い訳)

キッカケは公園のカメとアライグマのツイート

そんなこんなな2017年の春。近所の公園の池にミシシッピアカミミガメ(通称:ミドリガメ)が大量にいるのを見て

「なんでこんなに増えたんだろう?」

と、不思議に思い原因を調べ簡単なイラストにしました。その頃、ぬまがさワタリ(@numagasaさんのいきものイラストツイートが爆発的に人気だったので完全に影響を受けています。

ミドリガメ_1_low

同時期、アライグマのキャラクターが出てくるアメコミ映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』が公開直前だったので、ぬまがささんに了承を得た上でアライグマの外来種としての問題もイラストにまとめツイートしました。

31_05

 

そして12月半ば、ツイッターで編集者の方から外来生物の動物イラスト本を出さないか?というお誘いをいただきました。お誘いのキッカケはアライグマのツイートだそうです。これは正直、意外でした。春のアライグマのツイートはせいぜい2,757RT(リツイート)程度で、バズったと言うには程遠いものだったからです。

最初は断った

ただ、最初は断りました。

 

31_06

上記のような理由を並べ立て「難しいです。」という便利な言葉を使ってやんわり断ったつもりでいました。しかし、その半年後…

31_07

同じ編集の方からツイッターで、ザックリこんな感じの旨のDMを再び企画書と一緒にいただきました。書籍にできないか資料収集を始めたのはあのアライグマのツイートがきっかけだから、是非ということでした。

腹をくくった

そこまで言われて断っては男がすたる。と、言えたらカッコイイのですが。

絵や文章を生業にしてるので、一度くらいは本というものを出してみたい…これを逃すと、次はいつチャンスが回ってくるかわからない。という動機が先行し、このタイミングで腹をくくりました。

 

31_08

それからすぐ資料を送ってもらい。ブラックバスやセイヨウオオマルハナバチなどの試作ページを作成し、本格的に本を作る作業が始まりました。

読む、描く、塗る

では、実際どういう作業をやってたかというとザックリこんな感じです。

面白いことに資料と言うものは読めば読むほど、こっちの生き物より、こっちの生き物のページを増やしたいとか、こっちの生き物はマンガで伝えた方がより伝わるはずとか、色々書きたいことや伝えたいことが増えるものです。

31_12

この作業を73種(動物)+3種(植物)。自分で言うのも何ですが、マジで大変でした。聞いていた期日より〆切りが早まったため、年末は全仕事を断ってこの作業に没頭したのですがそれでもギリギリ。妻が家事育児の合間に大量のカメやカエルの着色を手伝ってくれたなかったら、絶対間に合いませんでした。妻に感謝です。ちなみにニジマスのカルパッチョの着色は妻の自信作です。

一方、編集のFさんは五箇先生に監修を頼んでいただいたり、パルコ出版の方とデザインの方向性を決めてくださったり、書店への営業に行ってくださったり、めちゃくちゃ動き回ってくださいました。僕が文章と絵を描く作業に没頭できたのは、Fさんのおかげです。

データが実体を持った

そして、2月11日。刷り上がった本がうちに届きました。

Dz4mVUMVsAUhR2a

おぉ…本です。。まぎれもなく本です。本当に本ができました

PDFとか、データでは見ていましたが、紙に印刷され一冊に綴じられて微かな重みと厚みがあります。それまでデータだったものが、確かに実体というか物になった感覚。なんとページがめくれます。当たり前ですが、自分の書いたものがそうなるとどうも感慨深いものです。

そして、本は書店に並んだ

2月末の25日くらいからMARUZENさんや、ジュンク堂さんの店頭に並び始め、最近では近所の蔦屋書店さんでも見かけるようになりました。よく行く本屋さんに自分が関わった本が並んでいる。出版関係の方なら当たり前の光景だと思いますが、何ぶん初めてなものでソワソワします。

 

31_10

一応、ジャンルは児童書ですが、中身は老若男女楽しめる&映画ネタオタネタ満載なのでサブカルとか漫画の棚に置いてほしいと思わなくもありません。カバーの袖とかカバーを外さないと読めない表紙の部分にも漫画やらイラストやらビッシリ詰め込みました。

もし書店で見つからない場合は店員さんにこの本あります?って、聞いてみてください。あと、置いてあるとしたら多分、児童書のコーナーです。

思いつきの種を撒く

いやーしかし、本当に世の中何がきっかけになるかわからないものです。アライグマのイラストをUPした時はまさか本になるとは思いもしませんでした。

たとえば、このコラムで2018年3月に『スタバもいいけど、オチャバが欲しい』とイラストを描いたら、そのツイートがバズって11月に『ochaba』として東京・六本木ヒルズで佐賀県主催の嬉野茶PRイベント開かれたりもしました。

※先日、新宿に日本初の日本茶ミルクティー専門店「OCHABA(オチャバ)」というお店がオープンしたそうですが、そちらは全くの無関係です。一枚噛んでると勘違いされる方もいらっしゃるので念のため。

31_11

 

自分1人の思いつきではどうにもならないことも、その思いつき良いね!と思った人たちが水をやったり肥料をやったりしてくれて芽が出ることがごくたまにあります。

せっかくこのコラムの枠をいただいているのでこれからも何かしら閃いたら種を撒いてみようと思います。皆さんも何か思いついたまま閉まってる種があったら試しに撒いてみませんか?

Posted: |Updated:

Text by ウラケン

Ranking

All Categorys Ranking総合ランキング