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【再発見】地元の「当たり前」は当たり前じゃなかった。

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地元すぎると、逆に行かない地元の名所

東京出身、東京在住の方はめったに東京タワーに登らないように、地方出身者は地元過ぎて地元の名所にはなかなか行かない。

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しかし、進学や就職で上京、もしくは他の地域に移住した経験のある皆さん。地元じゃ当たり前だと思っていたことが、全然当たり前じゃなくて、むしろ凄く価値のあるものだったと気づいたことありませんか?

秋空にはバルーンが当たり前だった

僕は、九州は佐賀県の南西部に位置する鹿島市というところの出身です。親の車で移動する周辺の町や市までが生活圏で、東側は有明海が広がり、西側にはみかん畑の山々が連なっているという海も山もどっちもある景色で育ちました。ただ、この有明海。皆さんが想像するいわゆる青い海とは全くの別物。

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干満の差が日本最大の6メートル。潮が引くと見渡す限りの干潟。しかも砂ではなく、ムツゴロウが跳ねている泥(非常にキメが細かく天然のミネラルがたっぷりで泥パックのような感触)の干潟が遥か沖まで広がります。養殖用の海苔の竿が無数に刺さった海の向こう岸には、熊本の三井グリーンランドの大観覧車が(よく晴れた日には)見えるという景色です。すぐ隣の市には、日本三大美肌の湯と言われる嬉野温泉があります。

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また、秋になると佐賀平野の空にバルーンがいくつも浮かびます。佐賀インターナショナルバルーンフェスタではアジア最大級の参加機が飛びますが、イベント期間以外でもチョイチョイ飛んでるのを見てました。

海苔の竿、山にはミカン、空にはバルーン、温泉は行こうと思えばすぐ行ける

これが日常でした。

海苔は炙って食べるもの

海苔とみかんは買うものというより、だいたい親が仕事関係でもらってくるもので、冬の朝は正方形の板海苔をストーブで炙って食べてました。海苔というのはこうやって食べるのが普通だし、日本全国のご家庭で海苔は板海苔を炙って焼き海苔にして食べてるんだと思っていました。

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牡蠣の養殖や、竹崎カニの漁も盛んで、有明海沿岸の道路には牡蠣小屋が立ち並んでいますが、それも日常の光景でした。

九州だけど、日本酒の酒蔵がいっぱい

九州というと全国的には焼酎のイメージが強いですが、佐賀県は米どころで水が良かったこともあり日本酒造りが盛んで、鹿島は日本酒の酒蔵が市内に6蔵あります。

 

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当然、子供の頃はお酒には興味がありませんから、「酒蔵ね。ふーん、どこもそのくらいあるんでしょ?」と思ってました。

当たり前は当たり前じゃなかった

高卒までそれが当たり前だと思って暮らしていた人間が、大学入学と同時に上京しました。風景の一部だとおもっていた酒蔵も見当たらず、海苔は焼き海苔が切ってある状態でパックになっていました。秋になってもバルーンは空に浮かびませんでした。

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当たり前は当たり前じゃありませんでした。

いや、東京の空にバルーンが浮かばないのはわかっていたと思うのですが、いつも見ていたものがそこにないと何だがもの寂しい気持ちになるものです。

日の出、日の入りまでも違う

それと上京してもう一つ驚いたのは、日が沈むのが早いってことです。佐賀県は東京に比べると遥か西に位置していたので、同じ時刻でも日の沈みがだいぶ遅かったのだということに気づきました。子供の頃、「夕方5時には帰ってくるのよ。」みたいなセリフを絵本か何かでよく見ましたが「何でこんな明るい時間に帰るんだ。もっと遊べるだろ。」と思ってました。冬の東京の5時。真っ暗です。ビビりました。

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1日を少し損してるような気にさえなりました。逆に言うと、東京は朝がメチャクチャ早いです。佐賀の冬だと7時くらいに朝日が東の空を赤く染めてたのに、東京だともう真っ青! 反対に、ウチの妻は生まれも育ちも東京なので、20時くらいまで明るい佐賀の夏にビックリしていました。

帰省は地元を再発見するチャンス

当たり前でつまらないものだと思ってた地元の名産・特産・そして風景。一度地元を離れたからこそ、その価値に気づくことがあります。炙った海苔をツマミに飲む地元のお酒、メチャクチャ美味いです。

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佐賀空港に離発着する飛行機から見える有明海を覆い尽くす海苔の竿は圧巻の迫力があります。泥の干潟で行われる干潟の中のオリンピック『鹿島ガタリンピックには毎年海外からも参加申し込みが殺到します。

※2019年は6月2日(日)に開催、申し込みは5月15日(水)まで。

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この前の10連休に帰省したタイミングで、近すぎて行ったことなかった観光スポットに行ってみました。考えてみれば、東京出身の妻にとっては近すぎもしなければ当たり前でもないので普通に観光です。

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武雄温泉の楼門は、東京駅を設計した佐賀県出身の建築家、辰野金吾の設計です。

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太良町(たらちょう)の大魚(おおうお)神社の海中鳥居、最近はインスタスポットとして人気です。生まれてから何十回と横切っているのに、近すぎて一度も行ったことなかったことがなかった地元の名所。行ってみると案外面白いものです。

次に帰省される際は、一度も行ったことのない、味わったことのない地元を再発見してみるのはいかがでしょうか。

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