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温度が数度上がるだけで、個人間の暴力で4%、暴動や戦争などのグループ間の暴力が14%増えると判明

shutterstock

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暑かったり、雨が降っていたりすると、機嫌が悪くなり、ささいなことでもついカッとなってしまうことはよくあるだろう。このようなことは世界規模でも人類の歴史上でも普遍的で、戦争まで左右してしまうのかもしれない。そんな衝撃的な研究結果が発表された。

米プリンストン大学とカリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、温度や降水量が上がるほど、日常のけんかから戦争といった大きな暴力に至るまで増大することを見出した。この成果は8月1日付のScience誌に報告された。

この気候による影響は非常に大きく、例えば、標準偏差分(大抵、わずか数℃)の上昇でも、個人間の暴力の頻度が4%増え、暴動や戦争などグループ間の暴力が14%増えることが分かった。この結果は地球温暖化と合わせて考えると、将来非常に深刻な問題に発展するかもしれない、と筆者らは警告している。

ただし、この結果に対して、異論を持つ他の科学者達もいるようだ。ノルウェーの政治学者であるHalvard Buhaug氏は「アフリカではこの数十年で温暖化が進んでいるが、大きな紛争は減少している」と指摘。Woods Hole海洋研究所の環境統計学者のAndrew Solow氏は「おおまかに見て、データをいじくりまわせばこのような関係性が見られるかもしれない。しかし、より深く見れば、事実はより複雑なことがよくある」と警告している。

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