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天文ファンには見逃せない!太陽系外惑星の名称を決めるコンテストが開催

123RF

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天文学関係者以外にはさほど気に留められることもないものの、私たちの住む太陽系の外にも数多くの「惑星」が発見されている。国際天文学連合(IAU)はそうした太陽系外惑星の新たな命名を、ウェブ上での名称の公募と一般投票によるコンテストによって行うと発表した。

親しみやすい名称を、天文学関係諸団体が提案

これまで太陽系外惑星の命名は、分類上分かりやすくはあるがいささか味気ない方法で行われてきた。代表的なのは該当の惑星が巡る恒星名にアルファベットを付すというもので、恒星ケプラー10の惑星がケプラー10c、といった具合である。これに対し今回のコンテストではより親しみやすい名称を、という目論見があるらしい。

対象となるのは2008年以前に発見された305の太陽系外惑星およびそれらが属する星。候補となる名称を提案できるのはさしあたり個人ではなくプラネタリウム、学術団体、愛好家クラブといった天文学関係団体のみという。そうして候補名が出揃ったら、2015年3月よりウェブにて投票が開始される見込みだ。

新たな名称の条件

候補となりうる惑星の名称には、幾つかの制約も挙げられている。

  • アルファベットで16文字を超えてはならない。
  • できれば一語が望ましい。
  • 発音可能であること。
  • 不快な印象を与えるものでないこと。
  • 既存の天体物名称に似すぎていてはならない。
  • 愛玩動物名、商品名、存命の人物名は不可。
  • 政治、軍事、宗教関係名称も不可。

注意が必要なのは、このコンテストの目的は惑星の名称変更ではないということだ。投票により新たに選ばれた「通称」と並行して従来の学術的名称も使用していく、と主催者である国際天文学連合は釘を刺している。

有料投票による命名企画は見過ごせず

同連合は1919年の設立以来、天文関係名称を公的に認定する権限を担ってきたが、このようなコンテスト形式を用いるのは初めてだという。この背景には、先んじて有料投票による太陽系外惑星の名称決定を呼びかけたある民間団体の動きがあるようだ。これに対し同連合はすでに2013年4月、「惑星の命名権は買うことが出来るものなのか?」と題した批判声明を公開しており、このたびのコンテスト企画もこれに歯止めをかける意図の表れとみてよいだろう。

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Text by 宮城保之

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