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自分の著作は自分で出版!Kindleダイレクト・パブリッシングの魅力

Flickr_James Cridland

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Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)というサービスをご存知だろうか? 2012年に公開されたこのサービス、なんと出版社を介さずして誰でも電子書籍を制作し、世界のAMAZONサイトにて販売できるというものだ。

Kindleセルフ出版の持つ様々なメリット

桜風涼氏による『フリーランス入門・どう稼ぐ? 一生就職しない生き方』は、タイトルに明らかなようにいわゆるフリーランス職一般を紹介したものだが、その中でも特にスポットが当てられているのがこのKindle出版。同書を含む多数の書籍を自身Kindle用に出版・販売している桜風氏は「Kindle本は大革命」と断言し、そのメリットとして以下のような点を挙げる。

■出版に手間いらず
基本ワープロで作成したものをファイル変換さえすれば、著者本人が出版できる。企画書の提出、編集者との打ち合わせ・直しなどといった手間を要さない。

■価格設定が自由
価格は自分で決められる。途中で値段変更もできるので、割引キャンペーン等も行える。

■自分の書きたいものを出せる
出版社による出版では編集・販売部の意向を要求されるため、自分の著書であっても自身が望む内容・表現が選べないことが多々ある。Kindle出版ではこの懸念がない。

■印税の大部を独占できる
従来の出版は著者以外に編集者、装丁家、印刷所、書店等が関わる共同作業として行われており、従って印税収入のうち著者の取り分はごく一部に留まる(最近の出版界の著者印税は6%程度とのこと)。これがKindle出版だと最初は30%から始まり、さらに90日間他所で電子書籍を出さなければ70%の印税を得ることが出来る。

■部数に制限無し
売れ行きが悪くとも部数を制限されることも無ければ絶版も無い(逆に稀覯本になるという可能性も無いわけだが)。

■売り上げ状況が確認できる
販売管理画面があり、売れ行きは随時チェック可能という。

■いつでも手直し可能
修正、校正、補遺といった作業が気になったときに出来る。

自分の本は自分で出版する時代が来る?

というわけで様々な点に見られるKindle出版の魅力。出版社とのコネ無しに出版、世界中のAMAZONサイトで販売可能であり、また購入する側からしても送料いらずなのは特に海外在住者にとってありがたい。売り上げを気にしなくて良いため、商業ベースに乗りにくい学術書等で需要が増えそうだ。

一方、個人で自由に出せるということは、識者による内容や表現の審査、校正を経ないということで、粗製乱造といった出版状況を招くことにもなりえよう。また、著作権や差別用語といった出版界の常識も、トラブルを避けるには著者本人が責任を持って押さえておく必要がある。

なんにせよ「私」から広い世界への情報発信を容易かつ活性化しうる点で、Kindle出版はインターネット時代の申し子といえるだろう。自分の著作は当然のように自分で世に出す時代が近づいているのかもしれない。

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Text by 宮城保之

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