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ドイツ連邦国防軍兵士の抱える心の病

Flickr_Robert Agthe

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心の病に苦しむ者は数多い。にもかかわらず、ドイツでも医師不足により十分なケアを受けられずにいるのが現状のようだ。

特に難民や兵士に多い心の病

特に心的障害を抱えているのが難民としてドイツにわたってきた者たち。まず言葉の問題でのストレス。さらに心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患う者の割合は一般市民に比して10倍に及ぶという。心理療法で治癒にあたるが、難民がこれに与るのはやはり困難な様子。

その一方でドイツ連邦国防軍の兵士、特にリスクの高い機動隊所属の兵士にも心的障害に悩む者が多いらしい。彼らの多くは心理療法に与ることを恥じる傾向にあることも問題だ、と連邦国防軍病院の精神科医ゲルト・ヴィルムント氏。早期対策を望むため、兵士に自己申告を呼びかける。調査によれば連邦国軍兵士の2割が外国での出撃前後に心的障害、不安障害や鬱病、中毒症やPTSDに悩まされているという。

基本的に兵士たちは出撃前後に医師による診察を受けるが、率直に悩みを打ち明ける者ばかりではないようだ。そのため兵士採用後に1回、3年のインターバルをおいて、初回の出撃前、そして全出撃後にスクリーニングを行う「心理的フィットネス」プログラムを設けることで、ヴィルムント氏はより入念な予防を行う予定だ。

オンラインセラピーという選択

さらにコンピュータプログラムでヴァーチャルトレーナーを導入することで、兵士の心の障壁を取り払い、悩みを打ち明けやすくする。たとえば配偶者や子供と出撃について語る、といったシチュエーションを設けることによってだ。

ただしこうしたプログラムがセラピーを代用することはできない、とヴィルムント氏。しかしPTSD患者のためのインターネットによるセラピーモジュール開発はすでに計画中という。

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Text by 宮城保之

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