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歌うだけじゃない!450もの語を区別するテナガザルの言語能力

Flickr_Thomas Tolkien

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テナガザルは「歌を歌う」猿として知られているが、それ以外の叫びにも細かい意味の区別が見受けられることがイギリスの研究者チームによって検証された。

歌声で知られたテナガザル、一方で短い叫びの意味は?

調査に当たったのはダラム大学のEsther Clarke氏を中心としたチーム。数年前よりタイ北部に生息するシロテテナガザルを観察し、その短い叫びにどのような意味の区別が存在するのかを確認した。

この「短い」叫びとはテナガザルの代名詞ともなっている長い歌声とは別のものである。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=JLOn8F0p96s[/youtube]

この特徴的な歌声は求愛、家族間での絆の確認、なわばりの主張などの意味合いを持つと考えられてきたが、Esther Clarke氏らはこれまで軽視されてきたテナガザルの短い叫びのほうに着目し、その言語的性格を検証しようとしたのである。

コンピューターによる分析の結果、450以上の語が確認される

歌声と異なり、短い叫びの相違は人間の耳には聞き分けがたい。そこでチームは録音した叫びをコンピューターによる分析にかけた。

その結果判明したのは、その叫び、ささやき、つぶやきに、状況に応じた450以上もの区別が見受けられるという事実である。例えば敵の襲来への警告についても、それが上方からの猛禽の襲来なのか、下からの豹の接近なのかで響きの違いが表現されているのだ。

もっぱらその長い手や歌声に注目されてきたテナガザルだが、この成果により今後は言語学者たちの新たな関心を呼んでいきそうだ。

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Text by 宮城保之

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