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【決定的瞬間】襲撃直前のライオンを真っ向から写し撮った写真家の覚悟

Flickr_Gemma Bou

Flickr_Gemma Bou

決定的瞬間を撮影しようとする写真家は、時に生命をリスクにさらさねばならない。あるパキスタン人の写真家が撮影した、襲いかかる直前のライオンの写真も、そうした覚悟から生まれた1枚である。

サファリパークのライオンに撮影のため接近も、気付かれてしまう

その人物は38歳になる写真家Atif Saeedさん。2013年の末、故郷パキスタンのラホールにあるサファリパークで撮影を行っていた際、1匹のライオンに目が向いた。その雄雄しい獣の気質や威厳まで写し取りたいと望んだSaeedさん、それにはもっと接近するしかない、と考えたそうだ。

しかしライオンはSaeedさんが想像していた以上に敏感だった。カメラのわずかなズーム音に反応するや、Saeedさんを真正面からにらみ、口を開いて襲い掛かってきた。

決死の覚悟が生んだ1枚、だが再度は無理

逃げだすより先に、Saeedさんは無我夢中でシャッターを押した。どこまでライオンに接近されたか覚えていないというが、何とか牙や爪を突きたてられるより先に、開けておいた車のドアから中に転がり込むことができた。

Facebook_Atif Saeed Fine Art Photography

こうして手に入れた渾身の一枚にSaeedさんは「怒れる王」という表題をつけた。緊迫感に満ちたこの写真にSaeedさんは上機嫌であったという。だが当時の状況を思い返してみれば、もう一度同じことが出来るとはとても思えない、とも述懐している。

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Text by 宮城保之

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