シェア

【ドイツ】聖職者独身制に対する、カトリック神父たちの不満が明らかに

Flickr_Fr Lawrence Lew, O.P.

Flickr_Fr Lawrence Lew, O.P.

ローマ・カトリック教会の神父は古来伝統として独身制を採用してきたが、これに不満を持つ聖職者が少なくないことがドイツの教会内調査で明らかになった。

ドイツの神父の多数が、独身制に不満

調査を行ったのはイエズス会のエックハルト・フリック神父を中心とした教会内研究者グループ。8600人の司牧者よりアンケートを取り、うち約半数が司祭であるという。

その結果、司祭のおよそ3分の1が現行の独身制を重荷に感じており、4分の1はもし人生をやり直せるなら独身生活は選びたくない、と回答。彼らにとってとりわけ負担なのは、性生活、配偶者、子どもを断念せねばならないこと、要するに私生活が持てないことであるようだ。

聖職者も人間である。その多くは聖餐式や祈りよりも親密な個人個人のつながりに心の癒しを求めており、町の教会で多くの信徒に分け隔てなく司牧するなかでは、そうした癒しは十分に得がたいのだろう。

性的虐待のスキャンダルも変革に後押し

ローマ・カトリック教会の聖職者独身制の見直しは、特に今世紀に入って欧米諸国での聖職者による児童への性的虐待とその隠蔽がスキャンダルとして大々的に報じられ、多くの教会離脱者を生み出した件により頻繁に説かれることとなった。独身生活からの心的ストレスが抵抗できない子どもたちを虐待する要因となるとすれば、その見直しをはかろうとするのももっともなことだ。

調査にあたったフリック神父は、司祭たちによる独身制への不満の率直な回答に驚きを覚えている。そして調査の成果が教会にもたらす影響に期待しているというが、その論議にはまだ数年を要するだろうとのことである。

Posted: |Updated:

Text by 宮城保之

Ranking

All Categorys Ranking総合ランキング